年々その利用者が増えているハイブリッド車、電気自動車は、今後も長く活躍していく車として注目を浴びています。
しかしその便利さ故、ガソリン車とはまた違ったリスクが潜んでいるのです。
ハイブリッド車や電気自動車にはガソリン車とは違い、高電圧の動力源が設置されています。これらの動力源が有事の際に感電や発火等の二次被害を生む恐れがあるのです。
2011年に保安基準の見直しが行なわれたことで、現行販売されているハイブリッドカーには、衝突事故が起こった際、中にいる人が高電圧で感電しにくいように設計されています。
しかし、想像以上の大事故になってしまったりすると高電圧部品が露出してしまう可能性もある為、完全に感電のリスクが無いという訳ではありません。
事故を起こしたハイブリッド車や電気自動車に触れていけないのは、当事者でも、目撃した人であっても同じことです。
目の前で負傷者がいるとどうしても助けたくなってしまいますが、素人が触ってしまうと二次被害のリスクも高まります。
心苦しいのは分かりますが、救急車やレスキュー隊の手配をいち早く行なうことが大切です。
レスキュー隊が作業するのでさえ絶縁手袋や耐電安全靴の装備が必要ですし、さらにシステムが停止しないと手が出せません。
救助を開始しても常に漏電していないかチェックしながらの作業になります。
ここまでしてもリスクはあるので、素人が手を出すのは非常に危険なのです。
2011年の保安基準の見直しの3年後、2014年には更に安全性能評価が変更されており、それまでは車内の人が感電しないかのチェックのみでしたが、そのチェック範囲が車外まで広がりました。
チェック範囲が広がったのは、もちろん有事の際のレスキュー隊の救助活動に影響があると考えられた為です。
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